Page: 1/1   
陽気なオカマ コヤ・Pエン
0


    コヤ・Pエンという男がいる。コヤとはタガログ語でお兄さんと言う意味。ワイフのお父さんの弟の息子で従兄弟にあたる。その昔子供の頃、ワイフのお母さんがレストランをやっていた時、何かの事情で預けられていて、レストランを手伝いながら、同じ屋根の下で暮らしていたらしい。当時何となく思ったことは、この子は普通の男の子ではないなということだった。

    時は流れ、今や彼ももう45を過ぎた立派なオカマ。その風体は、日焼けした顔で薄くなった髪の毛に、ランニングシャツ姿、柄のランクス一枚で、家の中といわず近所の買い物まで出かけていく。
    総じてオカマはオシャレ好きだと思うのだが、コヤ・Pエンにはオシャレのオの字もない。それでいて名前をリリーと言うらしい。よく分からない世界だ。
    よけいな詮索だが、これで彼氏はいるのかなと思うが、そのことについて尋ねたことはない。

    彼の特技は、料理とショー。特にの歌とダンスは見事にオカマ芸を極めたもので、どこへ行っても抜群の注目を集める。フィリピンでは遊園地など、人が集まるちょっとしたところには、必ずといっていいほど舞台やカラオケがある。そこへいくともう黙ってはいられない。舞台へ駆け上がりマイクを握りしめ「ショータイム!!」と叫ぶとあの風体で激しいダンスと歌が始まる。観客は驚きその後歓声と笑い声に包まれる。
    今、コヤ・Pエンは年老いたお母さんを看るため田舎に帰っている。数カ月おきに田舎から我が家に遊びにくる。その時、我が家は近所の多くのオカマが出入りし、陽気ではあるが無気味な雰囲気に包まれる。




    ■コヤ・Pエンがいなくなった!

    コヤ・Pエンはマニラから12時間ほどの田舎に暮らしているが、時間を見つけては依頼された家庭に、1か月とか2か月という単位で、賄いの仕事に出かける。レストランの仕事を手伝っていたので料理がとてもうまく、以外と多くのオファーがあるらしい。今回、我が家にきた後、12月13日に依頼された仕事があるといって出かけたきり全く連絡が取れなくなった。21日には私の娘の18歳のバースデイパーティーがあるから必ず戻ってくると、皆思っていたのだが…。23日、まだ連絡が取れない。携帯電話は持っているし、強盗にでもあったか。そこで私とワイフと一番下の娘とで探しにいくことになった。といってもどこにいるのか分からない。だいたいあの町にいるという手がかりだけだった。
    家から数時間かけてタナワンシティーというところに着いた。ここは昔ワイフの家族が住んでいたらしく、25年ぶりに訪れたという。まず、まだいる親戚のところにいこうということになり、訪ねて経緯を説明すると「昨日ここにいたよ」という。一同驚き、唖然。
    今案内してあげるからコーラでも飲んでて」ということで安心モードに慕っていたとき、トライシカルに乗ってコヤ・Pエンがあらわれた。笑顔満面で「ハーイえーちゃん」。これにはワイフがぶちぎれた。「@/%#+/]&$?*<@{$¥」わけの分からないタガログ語でまくしたてている。コヤ・Pエンといえば首を振り振りニコニコ笑顔で聞き流し、時折私にハイタッチを求める。時が過ぎワイフの噴火した活火山が休火山に戻った頃、帰路に着くことになった。クリスマス直前の道路は渋滞し、憔悴しきったワイフは今頭痛で寝込んでいる。
    コヤ・Pエンが連絡できなかったのは携帯電話のバッテリーが切れ、連絡したくても電話番号さえ分からなくなったらしい。
    続きを読む >>
    | Aちゃん | 22:13 | - | - | - | - |

    Calendar

     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031   
    << October 2018 >>

    Profile

    新アジアンリゾート・フィリピン

    japphバナー
    JAPPHバナー

    Search

    Entry

    Archives

    Category

    Link

    Feed

    Others

    無料ブログ作成サービス JUGEM

    Mobile

    qrcode